宗教活動(推し活)の旅、始まる
この日はゆっくりバスで東京へ。翌日参加予定のイベントに胸を躍らせながら、昼バスでのんびり行くのもたまにはいい。
夕方に辿り着いてから友人と合流するまで何をしようかな。そんなことを思いながらTwitterを開くと、とある通知があった。
開く。
2つ目!!! https://t.co/Gf2CgAYpEG
— まなみあんじゅちゃん🏩3/15新宿BLAZE (@manami_abyss) 2023年3月10日
こんな遅い時間にライブが…??スマホの時計を見る。行ける。
なら行くしかない!
行くぞ、2023年初アルカナビス。
興奮のままバス車内でチケットを購入した。当日にも関わらず前売りを購入できた。そんなことってあるんだ。当日券(前売り券)という歪な構図が私の手の中で産まれた。
人はこれを優勝と呼びます。
バスが東京に着くのが午後4時。丁度昼帯のライブが終わる頃に到着だったので、せっかく都内にいるのに会いに行けないなんて…と軽く凹んでいたので嬉しい誤算。それはそれとして、空いた時間どうしよう……
はぁ……来ちゃったわね……
3月24日に全国公開された「グリッドマンユニバース」にも登場する「SSSS.DYNAZENON」の総集編上映時期だったので行くことにしました。地元ではやってないので………(田舎すぎ)
リアルタイムでTVシリーズを全て観ているんですけど、映画館の音響で好きな人のお芝居を聞きたい欲と特典のボイスドラマ付き書下ろしカードが欲しすぎて行きました。
おい、映画館の音響で聞く告白シーン最高すぎか………???
公共の場じゃなかったら声上げてた。芝居が生っぽいが故に立体音響で浴びるのが良すぎるんだよな。助けてくれ。オタクは泣いている。
相変わらず劇伴かと思っていたらシーンの切り替わりで音質が変わるのでダイナゼノン自身から爆音で流れていたことが分かる「インパーフェクト」が面白すぎてまた笑ってしまった。
現在公開中の「グリッドマンユニバース」に続くシーンが追加になっていて、またまた不憫な描かれ方をしている暦で声出そうになったと思ったら客席から笑い声が漏れてて釣られた。脱衣所で全裸になったと思ったら別の場所に転移されたのか、居なくなってるんだもの。タイミングくらい見てやってよ。暦がどうなったのかも早く見届けに行かなければ。第2週特典が欲しいのでそれまでお預けです。(4月1日追記:観ました。特典も無事ゲット。まさか暦の家がそう繋がるとは……。未観劇の方は是非劇場で)
治安悪めのアルカナビス
ノルマのように道に迷いかけながらライブハウスに向かっていると、見覚えのある集団を発見!
ビッシャーことアルカナビスのオタクの皆さんがライブ前に一杯やっているところでした。ウケる。
完全に思いつきでライブに参加することを決めたためツイートなども一切しておらず、何度かお会いしてるオタクからは「なんで居るの?」と言われ笑いました。なんでなんすかね。
続けるように「なんでここに来ちゃったの?」の声。詳しく聞くとこの会場、とても危険らしい。アルカナビスが出演するライブの中で唯一と言っていいほど全体的に治安が悪いと言うのだ。
ふーん、おもしれぇじゃん……。(興味が勝ったときの鳴き声)
会場であるイベントスペース | AKIBA-COLORS | 日本は、聞けば飲酒が可能ということでなんとなく『治安』を察する私。
やばい場所と聞きながらも、会場は思った以上に住宅街の中にあって、生活と酔狂を同時に味わえて良い場所でした。狂いというのは生活の傍にあるからこそ際立つんだよな、と再確認。そういうのを喰らいながら生きてるんだ。
オタクから安全な場所を教えてもらったにもかかわらず、開演前に杯を交わした(飲んでいた缶チューハイを分けてもらった)女の子に手を引かれて最前中央にするするとやって来てしまい、ステージ開始と同時に起きた軽いモッシュに巻き込まれ転びかけた。横を見ると女の子が押された勢いでステージと客性を隔てるパイプのようなもの(名前がわからん)の上で半分に折れ曲がっていた。たぶんAnotherなら死んでた。
モッシュなどと呼ばれる行為は、言葉では知っていても体験することはなかったので、なるほどな…と思いながら背に圧を感じる。女がいるやべえ!となったのかその後は優しめに盛り上がるオタクたちの気遣いを感じました。きっと狂い足りなかったと思う。申し訳ない。
それを無に帰すイカれ具合を見せつけるアルカナビス(一部)本当におもしれぇ女たち……らぶ………
登場と同時にファブリーズを会場に向かって噴射して「オタク! くせえんだよ!!」は誰が予想できるんだよ。仕方がないオタクは総じて臭いので。真っ当な指摘すぎて笑いが止まらなかった。(後で温度計を覗き見ましたが、外気温が14度程だったのに対して、会場は30度を超える蒸し暑さだったそうな)
オタクにふきかけながらも撮影班のオタクのカメラレンズに液体がかかったのを見てそっと拭いてあげていて優しいが勝った。そもそもかけるな。それはその通り。
オタク同様に誰にも行くことを伝えてなかったので、アルカナビスメンバーらも口々に「なんで(いるの)?」と目を丸くしていて可愛かったです。こんなこというと特殊プレイのために無言でいったオタクみたいになるからいやだな。普通に気まぐれだっただけです(言い訳)最前なこともあって、反応だけでめちゃめちゃ私信だった。好きだ。
それはそれとして一部メンバーが腰にうんちをつけて(語弊)登場したのはなに?
何度もうんちをオタクに向けて発射してはケラケラ笑ってるメンバーをみてバカみたいに笑ってました。伊達にコロコロコミックで育ってないぜ。
そのせいで(せいで?)うんちチェキ(うんちチェキ?)が2枚も爆誕してしまった。
アイドルがチェキに「うんち!!」って書くな。許します。
メンバー紹介ソングである「We'reアルカナビス」でオタクから差し出される酒を受け取っては担当パートの時間でイッキするの治安悪すぎてゲラゲラ笑った。
普段歌うメンバーが呑んでいるせいで他のメンバーがフォローするように歌っているのを聞いて「レア音源だ……」と思ってました。他のメンバーが歌うの他己紹介になってエモい。紹介されてるメンバーが飲酒してんの全くエモくないけど。
この曲は決して自分パートの時に飲む曲ではありません
— アルカナビスofficial (@abyss_2019) 2023年3月11日
本人歌唱はこちらから👇https://t.co/s0YzxFMGz6 pic.twitter.com/DaHLSM4hwG
運営さんからも注釈入れられてて草。
絶賛サブスク配信中なので、正式歌唱で歌詞を覚えていざというときに歌えるようにしておこう!(いざというとき……?)
そらいろ担当ありささんことありちゃんパートでお酒が会場に渡ったときに、ステージで飲まないことを決めている(後から知りました。パーフェクトアイドルじゃん…)ため、あわあわとしていたのを見てありちゃん推しオタクが紙パックの牛乳と差し替えたのが本当に大天才、優勝すぎて拍手した。彼は紛れもなく英雄だった。
他人事のようににこにこにこにこしながら見ていたはずなのに、白乃リナさんのパートで肩に腕を回されて「お前…可愛いな」と囁く特大ファンサを受けてなんかあの私どうしたらいいですか? リナさんのオタクに刺されたりしない? 命乞いは許してくれ。
オタクにかけていたと思ったファブリーズを互いにかけあったり、パフォーマンス中に酒を飲み干したりとはちゃめちゃなアルカナビスがめちゃレアで、可愛いよりもおもしれ~が勝ったんですがなんだかんだ好きだぜ!になって最高だった。
特典会までの時間で一旦会場の外に出て、新鮮な空気を吸っていると白野リナさんがWithコレで動画を出しているのを見つけてその場にいたオタクで同時購入して、リナさん推しオタクに「すまねえ~~~!俺たちが買いました~~!!」って煽ったの最低すぎて面白かった、そんなことすな。(その後追加が来てて買えてたようでよかったです)
会場に戻ると外気との温度差や熱気のこもり具合がすごくてファブリーズを私も撒き散らしたくなった。もっかい言ってくれ「オタク!くせえんだよ!」って。
特典会では、まじで全員から改めて「なんでいるの?」と言われて毎回笑った。数える程しか現場行けてないのに包み込んでくれる推したちが本当に愛おしい。好きだ。
冒頭で押しつぶされかけてたこともみんな心配してくれて泣いた。安心してください。爆裂にでっけ〜アザが両膝にできましたが無事に完治しました(その2週間後になんも無いとこで転んで追い討ちかけたのは内緒)。
最推しのみんちゃんは相変わらず「みんの!」と独占欲強めな言葉で愛を返してくれてらぶが加速しちゃうし、リナさんはステージ上よりももっと強く抱き締めてくれてドキドキしちゃうし、ありちゃんとはまさかの共通点を知って親近感マシマシでもっと好きになっちゃったし、りおぴはもっと構って!って言うのにいつもたくさん気をつかってくれるし、優しく手を包んでくれるので毎回「好きだ…」になる。
あれ、画面越しじゃなくリアルで素顔見せたのはりおぴが初めてかも。化粧でろでろだったはずなのに前向きな感想くれたの本当にアイドルの鑑。
そしてれいなさんとあんじゅさんはずっとうんち持ってた。うんち持ってる女の子で多分過去最高に可愛かったと思う。次点はアラレちゃん。
そうそう、SEのタイミングで後ろからオタクに声をかけられて「あの子の名前教えて!」と言われたのめちゃ嬉しかったな。その話をしたら「その場だけで特典会とか来てくれない人多いんだよね」と返ってきたのですが、ちゃんと特典会に来てくれててチェキ撮ってるのをみて自分の手柄のようにニコニコしてしまった。ぜーんぶアルカナビスの手柄です。(当然)
心から治安が悪いと思ったのは、コンビニのチルドコーナーにあるもつ煮(記憶が曖昧)が開封された状態でオタクがオタクに投げ、衣服にべっとりともつ煮が付着して匂いが取れなくなってしまった人がいたのを見た時だった。いくらなんでもそれはなしでしょ。
なんでこの会場に来ちゃったの?と言われた意味を両膝の痛みと共に噛み締めながら、それを上回る推し活に満足の夜でした。
帰りの電車案内してくれたフォロワーもありがとう!!らぶ!また会おう!!
その数時間後、更なる315を浴びることになることをこの時の私は知らないのであった─────
[続(かない)]