色々あるけれど、たのしくいきてます。

しがないオタクの大きな独り言です。

お笑いライブに行ってきました日記

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初めてのお笑いライブは、2022年5月のこと。

東京ホテイソンの単独公演『洒落柿』のチケットがまだ購入可能と知り衝動的に購入ボタンを押したのがきっかけだった。

 

所謂『エンタ世代』で、日常にお笑い番組がなじんでおり、人並に好きという程度。レッドカーペットとエンタの神様を観ていることで学校内での振る舞いが変わるので、「昨日の〇〇観た?」という会話にすんなり参加できるための義務のようなものだったお笑いに対する接し方が変わったのが、大学生の頃。

ひとり暮らしを始め、全く変わった環境の中、課題と向き合いながら心を病んでふさぎ込んでいた時にたまたまやっていたお笑い番組。番協の女性たちの声がいつもなら煩わしいはずなのに、私の代わりに笑ってくれているのかと思った瞬間に笑い声が味方のような気がした。笑うことって心のバランスを取るのにこんなに大切なのかと知れば急に興味がわいて、名前は知っているけれどネタは観たことがなかった人たちの芸が気になってネットフリックスに上がっているM-1を全部観た。

ネタの傾向で自分の好みがわかって、気がついたら推しの芸人もできていた。

テレビだけじゃなくて、生で観てみたいと思っていた時に気軽に足を運べる距離で公演があったのが『東京ホテイソン』だった。しかりあまり詳しくなかったので、チケットを購入する前に彼らのyoutubeでネタを見た。声を上げて笑った。一瞬で行こうと思った。

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会場の前にはサルスベリの木が複数植えてあり、お笑いライブをするには縁起が宜しくないなと思った。しかしすべり知らずの最高な回だった。先に木々がすべっていたからかもしれない。

逆再生ネタのコントやYouTube的な映像企画も含め楽しかった記憶しかないが特に笑った「い〜や、バイソンの量!」を色んな言語で言うYouTube発のコーナーで酸素が足りなくなった。そんな最高のコーナーが公式チャンネルにある。ぜひ見てほしい。


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以下は単独のショートコントが生まれるきっかけとなったyoutube企画。

あまりにも大好きなのでこちらも紹介しておく。暇なときにみてください。


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それから数か月、年末にヨシモト∞ホールやルミネでの観劇デビューも果たした。

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興奮しすぎて公演前に献血に行った。健康であることが前提だというのに、無事に献血を終えたら蒙古タンメンカップ麵がプレゼントされた。健康でいてほしいのか不健康にしたいのかわからなかった。

着々と経験値を貯めている中、ふと思い出した光景があった。

池袋にいる「お笑いライブ勧誘の芸人たち」の図である。

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池袋に行く際は友人らと一緒であることがほとんどだ。

共通の趣味を持つとはいえ、名も知らぬお笑い芸人のライブに一緒に飛び込んでくれることなどあるだろうか。

お笑いは見たいし、気になる気持ちはあるが道端で声をかけてくる所謂キャッチというやつには着いていくなと教えこまれて四半世紀が過ぎた。「いかがですか」と問われて素直に着いていく勇気がなかった。

 

過去に得られなかった経験でどうしようもなくなりたい。

 

朗読劇を観劇するために東京にやってきた私は、まっすぐ池袋に降り立った。迷いなくサンシャイン通りを歩く。数人の芸人さんと思しきひとがプレートをさげ声かけをしている。

 

それを無視してアニメイトに向かった。

 

彼らの呼びかけに立ち止まる勇気に対して、アニメイトが新しくなったと聞いた事と、展示されているという男性声優のオーダーメイドスーツが見たい欲が勝った。

エレベーターが入口に対して反対側にあったので億劫になり階段で7階まであがった。軽い地獄を見た。乳酸が溜まりに溜まって脚がずっしり重くなる。喉の奥からじんわり鉄の香りがして日々の運動不足を呪った。

Twitterで見たよりも簡素な展示に肩透かしをくらいながら、2人分のスーツを見比べて体格の違いにねっとりとした笑みを浮かべた。キモオタノルマ達成である。

声かけを無視した(最低)際に横目で見た開演時刻が近づいていることを確認しながら、サンシャイン通りへ戻る。まだ声かけをしている人がいたら運命だと思おう。約5分前だったはずだ。もう会場に戻っているだろう。誰もいないなら縁がなかったということだ。

 

いた。

 

目が合った。いや、合わせに行った。

案内のもとドキドキしながら連れていかれた雑居ビル。狭い階段を上った先は怪しい事務所…ではなく、隠れ家のようなライブステージでした。

www.lasta-p.com

最前ドセンターが空いていた、という理由で案内され始めて来るのにまるで歴戦の猛者のような顔をしてステージを見上げる。

コロナ対策でステージと客席の間にはビニールが張られていて、水槽の中に居るみたいだなと思った。エラ呼吸の男たちがべしゃる、真似る、暴れる。

彼らを見定めるような客もいなければ、客を見定めるような演者もない。あたたかな雰囲気に包まれていた。笑おうとしなくても笑っていた。

ジェットコースターに乗って構えずとも「キャー!」と声が出てしまうように、自然に湧いてでる笑いが心地よかった。

 

公演後にはチェキ撮影会があった。

地下アイドルの現場に行くオタクであるため、笑うと同時に最高になってしまった。

 

1枚500円(サイン、落書き付き)

バカ?

 

安いところでも1000円で1枚(※サインなし)が基本レートである。もっかい言わせてくれ、バカ?

チェキ用紙の値段を考えれば十分利益は取れる金額であるが……なんかさ、もうさ、もっと取っていいんだぞ…という気持ちになる(オタクの金銭感覚はガバガバ!)

ライブの値段もワンコインなのだ。確実に500円以上笑ったんですが?  笑いのレートには詳しくありませんが……。

 

しかしながら演者の名前と顔(ネタ)が一致せず、良かったな…と思った人の名前が分からないため購入が難しかった。

案内をしてくれた「てんとうむし」さんへこんな素敵な場所を知れた感謝も込めてチェキを購入した。

「てんとうむし」のお二人(左)もがみさん(右)佐久間さん

この日披露したネタのカギになっていたクリームパンのポーズ(クリームパンのポーズ?)をしてくれた。かわいい。顔があるのがいい。地方局のゆるキャラみたいでいい。ヘルメットをかぶったてんとうむしのてんちゃんもなかなか味わいがある。ツボだ。

道中コンビ名をしっかり聞いていてよかった。

これは最高のラスタの唯一の欠点だと思う(執筆時点で改善されていたらごめんなさい!)のですが、アイドルの現場と異なりチェキ購入時に演者の名前と顔写真が飾っていないこと。チェキ券購入後、好きな人のところに行くのではなく購入時に枚数管理がありその場で好きな人を報告しておかなければならないこと。

顔と名前を一致させておくことがどれだけ大事か。陰キャすぎて「あのネタした人のお名前って……?」と聞くことが出来なかったことも起因する。名前がわからない=失礼の図式が身に染みすぎている。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の後悔だ。ここで聞かなかったために、次行った時に解散していたらどうする。縁起でもないことを言うな。

 

公演前には、出演者一覧がボードになっているため読み込んでおいた方がいい。

名前から気になって、ネタを楽しみにするのもきっと素敵だ。

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あ、そうそう。

2日間滞在するのを良い事に、連日行きました。(コイツ……)

アイドルオタク仲間でもあるアンジェラ・ミキさん(Twitter:@mikihouse1013)がツッコミを担当している「あやめスパイス」が出演することを知ったからだ。

www.youtube.com

期待の新人すぎるだろ。

ボケ担当のみしをさん(Twitter:@__01me_missy )は実はプロのフルート奏者。漫才で笑うとともにプロの演奏が聴けるというお得すぎるコンビ。最高。

ついでにみしをさんのフルート奏者としてのお仕事用ホームページに掲載されているお写真が本当に良い。

https://missy-fl.jimdofree.com/

美しすぎる。顔ファンかもしれない

 

公演前、後にお話しさせていただいたんですがふたりとも人当たりが良くて笑顔が可愛らしくて最高でした…。顔ファン卒業です

そして、当然のようにチェキも購入。まさかまさかの「あやめスパイス」チェキ第1号だったようでほ〜んとね…自慢しまくろう…私が古参オタクですよ。

 

初めてのお笑い地下ライブ(ビルの2階だったが)は最高の連続だった。

行ってよかった。これに尽きる。なによりも公演時間ギリまであの場で粘っていた「てんとうむし」もがみさんのおかげだ。出会いに感謝。

色んなハンドルネームでネットにいるため、複数の名前が同時にバレているだろうが仕方がない。棲み分けが下手すぎるせいです。

 

公演開始前のトークの時間から既に面白くて、芸人さんの話術の高さに脱帽する。あんな風に軽快に話したいよな。尊敬しかないです。

何組か気になった方がいらしたが、本当に名前がわからない。もしご本人に届けば(届くなよ)、名乗り出て欲しい。もしくは識者の皆様に教授願いたい。切に。

箇条書きになってしまうが、好きだったネタの話をして終わりにしたい。

 

・お化け屋敷?(うろ覚えでごめんなさい。廃墟だったかな…)のネタをやっていたコンビ。

見た目と実際のボケ、ツッコミが反対で新鮮だった。「珍しい」「働け」などの短かなツッコミが、体型に反してボヤきにも似た、そっと添えるようでツボでした。(すごく笑った)

声色も面白くて好きだ。困ったような😔顔ではにかみながらツッコミをするのがなんだか愛らしい。イラストで描きやすそうでいいな、と思った。

 

・セピア列島さん(覚えた!)

Twitter:@SHIROIWA0217)

全然呟いてないけど、ふぁぼ(死語)は最新ツイートを追ってるの𝐈𝐧𝐭𝐞𝐫𝐧𝐞𝐭監視員って感じするな。

ゲテモノ料理のネタ。個人的に割と何でも食べられる(いなごの佃煮やカエルの姿焼き、なんかよくわからん虫、コオロギ等)のでボケ側に同意しまくりだった。出てくるゲテモノ全て「食べてみたい!」だったので、私が向いてないネタだったのだろうな、と思うがツッコミの方の声質とかトーンとか温度感が好みすぎてゲラゲラ笑った。私と反対意見なのに笑ってしまう(共感してしまう)のはツッコミのパワーだよな…!となった。オレンジ色のジャケット、夢に見てます。

 

・目が覚めたらおじさんになっていた子供のコントをしていた方。

パワーすぎる。こんなの笑わない方がおかしい。飛沫感染防止のシートのせいでぼわんとして見えていてずっと夢の中のようだったのもおもしろに拍車をかけていた。段々その先が予想できてくるのに面白い、笑わないの無理すぎる。また見たい。でもシート越しが丁度いいかもしれない。面白すぎるので。箱庭の中で混乱している様子を観察したいタイプの方。

 

・キャロットポエムさん(名刺代わりのフライヤーをいただいたので覚えました!)

(HP:https://lit.link/carrotpoem

目の前でモノマネ芸人さんの技を見たのが初めてで、本当に感動しました。花江夏樹さんの真似、普通に爆笑しちゃったな。声優オタクなので。(花江さんにしてはデカくないか?と思ったのでWikiで調べたら2cmしか変わらないと知って、サイズ感もほぼ本物で笑いました。本物の方が小さくて、偽物感出ちゃうの好きだな)

ベタすぎるのかもしれませんが、純粋に「馬」とか「ヘリコプター」とかの音が口から出るの凄すぎませんか? 私のできる唯一の音真似「Windows97起動時のファンの音」なの誇ってたけどしょ〜もね…になりました。肺活量でデュエルしようぜ。

 

約ひと月前の思い出をようやく吐き出せて満足。満足ついでに今から「渋谷蟹」を見ます。

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https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/products/%e6%b8%8b%e8%b0%b7%e8%9f%b9-2-27-20-30

好きなコンビ同士のトークライブに好きな芸人がゲストで出る。1か月のご褒美みたいなライブだ。

 

配信アーカイブ3月1日までなので、この記事に出会った運命噛み締めて是非買ってください。

1200円(使用料別)です。安いね。

(※追記 配信アーカイブは終了しました…!ギャグ最弱だったね…ね…)

 

2月ラスト、噛み締めてください。

私の代わりに。